あらかき

躁鬱の即席遺書

「見っけ」

10月9日。普段ならジョンレノンの誕生日だ!然り。ジョンエントウィッスルの誕生日だ!然り。その類のことをベラベラ喋るだろうが、今年は違う。スピッツの3年振りの新アルバム「見っけ」の発売日である。

スピッツ。国民的バンドとして説明しても違和感ないがその割にはこのロックバンドは結構通なバンドである。事実。スピッツ聴いてる連中はそれなりに洋楽に詳しい人が多い。あと演奏がクッソ上手い。お前らスピッツ舐めてるだろ。日本のロックバンドの五本指に入る勢いで上手いからな。特にドラム。もうスチュワートコープランドみたいなこと涼しい顔してやるの。最高だね。俺もスチュワートコープランドオタクとバンド組みたいね。脱線した。僕の青春スピッツ。高校1年生の頃にスピッツ聴いてぶっ飛んだ。そしてどハマりした。こんなハマったバンドは他に数えてもそう多くはない。日本で一番好きなミュージシャン。スピッツオタクになって初めてのアルバム発表ですげぇ〜燃えた。絶対買ってやるって決意してさあ当日9日。事件が起きた。スピッツがサブスク解禁しちゃった。マジ?本気か?マサムネさんどうしちゃったんだよ……まぁスピッツオタクの僕は歓喜極まって早速おニューなアルバム「見っけ」を聴いた。結論は思ってた以上に良かった。何故ならそんなに期待してなかったからだ。それには一応訳がある。スピッツスターゲイザーって楽曲を発表した頃のスピッツの楽曲が嫌いな点が1つ。いくらスピッツオタクだからといってあれを素直に認めたくはない。俺は初期スピッツって呼ばれる頃のスピッツの楽曲が狂おしいほど好きだ。初期スピッツの楽曲は摩訶不思議で意味不明。でも何となく分かった気にさせるが実際は何もわかんない。でもそれらを全部かっさらって行くくらいとても気持ちが良い。そんなスピッツが大好きだ。だからあんな感じのポップ路線だったらなんか嫌だなって思った。優しいあの子とか普通に優しいだけだったし……もう1つはやっぱり初期スピッツには敵わないだろうなって思っていたから。でも良い意味で裏切られたな。ぱっと聴いた感じは確かにスピッツだがこの作品、今までとは違うスピッツでもある。50代でここまで進化し続けるスピッツ。やっぱり凄いし尊敬するし憧れる。でもスピッツの大事な部分はやっぱり残っててめちゃくちゃ良い変化の仕方だなって思った。普通変化したらレミオロメン見たくなっちゃうけど、スピッツは違うけどスピッツをちゃんとやってるって印象持ってる。でも明らかになんか違うんだよ。ボーカルのメロディとか今までにない感じだしな。バンドアンサンブルはスピッツだろうけどさ。って思ったらアンサンブルもニュアンスが全然違ったりしててなんだろう。え?なんだろうなこの感じ!スピッツ。おっかないな。僕もバンド組みたいな〜!明日アルバム買うか。