あらかき

躁鬱の即席遺書

答辞 案1

こんなこと言うのも何だが、比喩が多過ぎて答辞務まらないのでは?とさえ思う。


新しい風が吹く。疲れた肩を押し退けて。周りの星は輝いていた。寒い夜を何度も越した。それでもまだ空は暗いままだった。周りが次々と暖をとっていくのを見た。羨ましかった。なんだか悲しかった。それでも日なたの窓に憧れていた。目を凝らしてみると、共に支え合った仲間が生きていた。同じ夜を過ごした仲間。道を外すと、助言を下さった師も、まだ我々を見守って下さっていた。まだ下を向く暇は無いと悟った。だからもっと頑張ろうと思った。新しい風が吹く。また一歩、足を揃えて星を目指す。決して近くはないけれど。必死に手を伸ばす。決して同じ星ではないけれど。それぞれの未来を信じて。僕は私は、走り抜けた。昔咲いた花は散っていった。瞬きする程長い季節は過ぎ去った。寂しいけれど、もう怖くない。眩しく輝く一筋の星。しっかりと胸に抱いて今を生きる。新しい風と共に、僕は私は、また一歩踏み出そうとしている。