あらかき

躁鬱の即席遺書

志願理由書

参考にどうぞ

 

 

志願理由書

 


私は、将来作家になり純文学作品を発表する夢がある。そこで必要となる古典文学や近代文学を学ぶために沖縄国際大学日本文化学科を志望する。

幼い頃から本に親しんで生活してきた私は、読書を通して作品で書かれた当時の言葉やユーモアなどに関心を抱き、学習してきた。それを踏まえて、実際に創作活動を始めた。しかし、納得できる作品をつくることが出来ず悔しかった。

私が作家を志すきっかけとなった出来事は、高校2年生の頃に太宰治の『御伽草子』を拝読したことである。高校1年生の頃に、『人間失格』に感銘を受けて以来、太宰治の作品に興味を持った。『御伽草子』は、『人間失格』のような暗く堅い雰囲気でなく、滑稽で軽やかな文面と、馴染み深い昔話を独自の解釈でアレンジした作品で、とても愉快な印象を受けた。そのとき、私は太宰治のように人間の闇を描くだけでなく、古典文学を吸収し、それを自身の作品に昇華できる作家になりたいと強く思うようになった。また、そのために古典文学や、近代文学を専門的に学び、知識を深めて創作活動を行いたいと強く思うようになった。

貴学のオープンキャンパスで、日本文化学科の体験講義を受けた。その際に葛綿正一教授が『古事記』を通して神話について解説なさっていた。このとき、様々なコンテンツで取り上げてられている神々の名前や、どのような逸話があるのかなど説明を聞き、とても強い関心を持った。私はこの講義を受けて、古典文学や、近代文学の専門的な知識を葛綿正一教授を始めとする貴学の講師の方々から教わりたいと強く思い、貴学への進学を決心した。また、学科説明会に参加して、貴学では作品をどう読み取ったのか他の学生と議論する機会が設けられていることが分かった。私はこのような場に積極的に参加して、他の学生と議論することを通して、作品を更に深く理解したいと思う。それと並行して創作活動を続けて、満足できる作品を作っていきたい。以上の理由から、私は貴学を志望する。

822字