あらかき

躁鬱の即席遺書

ZARDにハマった

人生19年目に入って、ZARD坂井泉水さんの13日目の命日に遭遇した。写真を拝見して、まっ先に思ったことは、とても美しい女性だな、ということである。それこそ俺の掲げてきた女性のタイプとは、かけ離れているタイプだが、やっぱり美しい女性はそんなの関係なく心に響く魅力がある。そのような謂わば邪道な道の踏み込み方から、俺のZARDおじさんの生活が始まった。

5月いっぱいまで、ZARDの公式YouTubeチャンネルにて、ライブ映像やらミュージックビデオやらを配信しているので、是非とも観てね。(うち5曲はそれ以降も公開するらしい)

ZARDの魅力ってなんだ。そう尋ねてくるのならば、俺はまず彼女の歌唱力の高さを挙げる。スタジオ音源だと、本当に解りにくいが、ライブ音源を聴くと、彼女の声量が、如何にデカいのかが分かる。ちゃんとお腹を使って発生しているんだろうなってのが分かる。それともう一つ魅力的なのが、彼女がほとんどの楽曲の歌詞を制作しているからこそ出てくる信憑性というか、説得力があるというか。彼女の性格や、伝えたいこと、表現したいことがダイレクトに伝わってくる。芸術的だとか、難解な歌詞でなく、ポップスを演奏、披露、楽曲を聴かせるにあたって、これは非常に重要なことだろう。歌詞の考察なんて面倒だからやらない俺ですら、ぼ〜としながらでも情景が浮かぶほど分かりやすい。そして言葉の選択がとても大好き。可愛い〜っつってはしゃいだり、俺にとっても課題のようなモヤッとしたことに、思わず「ウッッ……」となってしまうような歌詞も、本人が真剣に音楽と向き合って綴ったから、説得力があるし、彼女自身を、ありのままに表現している。もちろん、それに与えたインスピレーションとなる楽曲のクオリティの高さも魅力のひとつである。ギターがファンキーなカッティングをしていたり、どことなく某楽曲の良さをオマージュしていたり、語彙力が欠壊してしまうほどカッコいい楽曲もある。それは勿論バックの演奏のクオリティの高さがそうさせているのだ。俗に言うハズレ楽曲、アルバムの埋め合わせ楽曲たるものが存在しないのである。ZARDという音楽プロジェクト(?)バンド(?)の魅力はその姿勢とそれからなるクオリティの高さなのだろう。

ポップスをやりたい人間なので、ZARDの楽曲を聴いて良かったと思った。ポップスの教科書と呼んでも差し支えのない完成度の高さだと思う。ポップスとどう向き合えばいいのかという、考えれば解りそうなことでも、不勉強なのでロクな答えを導くことができない人間なので、この姿勢を見習おうと思う。畑に篭って、ポップスを侮蔑している方々は、この手の楽曲は嫌うだろうが、一度プライドを捨てて聴いて欲しい。(そこまでする必要は全くないが笑)それにしても、あの綺麗な歌声。本当に素晴らしく、華やかな声だ。一緒に演奏してみたかったなと思い、寂しくなる。悲しくなる。惜しい人を、日本は亡くしてしまった。ご冥福をお祈りします。

※追記 命日当日にインターネット上で花を献花したのは、とても良い思い出です。